せっかち歌仙 その2      

<初 春 の 鳩 の 巻 >

 


 少艶      紅蓮    長者巻     良流 娯     晩菊  


 

発句

初春や小屋から鳩ら舞い上がる

少  艶

脇句

 「平和」を願い初墨を磨り

紅  蓮

第三

夢心地じゃらんめくりつ旅立ちて

長者 巻

4

 振袖通し満面の笑み

良流 娯

5(月)

寒の朝縹(はなだ)の空に白き月

晩  菊

6

 早立ちをしてご来光見ゆ

紅

(初折裏)



7

楽聖の調べ高らか岳人へ

少

8

 耳鳴りするも今は友なり

良

9

風に乗りダンボの飛翔祭り燃ゆ

長

10

 想いは遥か漫画少年

少

11

若き日の妙に切なき恋心

晩

12

 流るる時になすすべも無く

長

13(月)

月仰ぎ歌いて行かむケ・セラ・セラ

紅

14

 香る秋風味わいながら

晩

15

豚草の無邪気に飛ばす花粉かな

良

16

 千と千尋の人気は高し

紅

17(花)

福は内花咲爺の お 出ましぞ

少

18

 7つのいのち春天に果つ

良

(名残折表)



 

19

黄塵よ捲土重来(けんどじゅうらい)吹き荒れよ

長

20

 躍り出でたる蒼き狼

少

21

多国籍時代到来大相撲

晩

22

 戦する馬鹿旗振る輩

長

23

沿道に立ちてランナー応援し

紅

24

 寒さ堪えて声張り上げて

晩

25

朝練す若者たちの歌届く

良

26

 色とりどりの衣装をまとい

紅

27

無名画も一筆いれて大化けす

少

28

 子らの残せし金柑の皮

良

29(月)

月見台水面に揺れるドゥビッシー

長

30

 うつらうつら七夕の夢

少

(名残折裏)



31

秋の陽の昇る土手道群雀(むらすずめ)

晩

32

 ライスシャワーに はにかむ新郎

長

33

旧(ふ)る時をアル バム開き思うかな

紅

34

 憂き事も有り喜びも有り

晩

35(花)

去る人の背中を濡らす花の雨

良

36

 春の再会心待ちにす

紅

 

<2003年1月20 日〜2月17日>